温泉を汚染せよ【ふくれた汚染者】 新セット注目カードについてだべりたい
ここ数年、新セット発売の度にクリーチャーのマナレシオの良さに驚いている気がする。
今回もマナ総量に対してパンパンにふくれたボディの持ち主が現れた。
【ふくれた汚染者/Bloated Contaminator】くん、どうぞ。
MTGの歴史において
・緑単色
・素のパワー、タフネスが共に4以上
・デメリット能力を一切持たない
これらの条件を満たすカードは以下の3種類のみだった。
すべてトリプルシンボルのカードである。
《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》(これも緑トリプルシンボル)を考慮したとしても4枚だ。それがいきなり段階を越えてシングルシンボルの3マナ4/4が現れた。
マナレシオの良さなんて現代クリーチャーじゃ当然のことなんだから、もう一々驚かないぞ~とつい先日までは考えていたが流石にビックリ….。
《税血の収穫者》《死体鑑定士》、そして未強化状態の《策謀の予見者、ラフィーン》を一方的に打ち取ることのできるサイズは頼もしい。トランプルで《婚礼の発表》のトークンを気にせず攻められるのもグッドだ。
緑デッキが本来の持ち味だった肉弾戦の強さを見せられる時がくるだろうか。
タフネスが膨れすぎて《邪悪を打ち砕く》のターゲットになってしまったのは秘密。
そして次に注目するのは攻撃成功時の増殖誘発能力。
この《このふくれた汚染者》単体で毒カウンターを2個与えられることになるが、それだけでは相手を倒すのに5回もの攻撃が必要になる。遂行速度は相手のライフ20を0にするのと変わらない。
他の毒性持ちカードと共に攻めるのもいいが、せっかくだからこの豊満なボディを活かせる方向で増殖能力を活用したい。
何か…何か相性のいいカードはないか…
《ふくれた汚染者》に更なる爆発力と増殖の活用先を与えてくれるカードは…
あった。
神河の名湯《活力の温泉》だ。
この温泉の効能により、《ふくれた汚染者》は着地時の隙を埋めると共に5/5の状態で殴っていける。
攻撃に成功したら増殖が誘発、自身は6/6へと更に膨れ上がり、温泉自身に乗っている+1カウンターも補充することができる。風呂上り後のビールやミルクコーヒーなどなまぬるい。風呂上りには増殖こそが極上の快楽だ。
増殖は英雄譚のカウンターやプレインズウォーカーの忠誠度も増やすことができる。
キキジキやニッサと共に湯につかるのも悪くない。
《ふくれた温泉者》と化した汚染者を止められるものはもはや存在しない。
《轟く雷獣》など他の改善シナジーカードと共に、新Φのクサレを洗い流し神河の湯の素晴らしさを啓蒙しに行こう。